FFmpegのオーディオフィルタの本を頒布した技術書典9を振り返る

#技術書典 「刺され!技術書アワード」の最終候補作品に選ばれた。

前回参加記事
FFmpegの本を頒布した技術書典7を振り返る

告知記事
技術書典9でFFmpegのオーディオフィルタ本が出ます

サークルページ
ニコラボ | 技術書典

新刊。BOOTH版は目次の頭文字数字の項目を直している。どちらも同じ価格で決済手段が異なる。技術書典は差し替えに再審査が必要なので差し替えていない。

FFmpegのオーディオフィルタの本:ニコラボ | 技術書典
【PDF】FFmpegのオーディオフィルタの本 – ニコラボの本屋 – BOOTH

現在技術書典内では電子版と物理本は販売終了し、電子版は一時的に販売停止になっている

Continue reading “FFmpegのオーディオフィルタの本を頒布した技術書典9を振り返る”

x264のcrfエンコードの結果からほかのcrf値のサイズを推測する

h.264 – ffmpeg – How to estimate CRF for h264 video target size – Stack Overflowより。

-crf 18 -preset slowでエンコードした映像のサイズ、平均ビットレートからほかの-crfの値のサイズ、平均ビットレートを推測する。例ではcrf1増減につき12.85%サイズが変化すると仮定して目標のサイズからのcrfを推測する。crf18で3500MBから2000MBのcrfを推測するには18+LOG(2000/3500)/LOG(1-0.1285)を計算する。計算は表計算ソフトに入力する。
経験上ではcrf1で10%程度は変化すると思っているので、この12.85%を適宜変更する。最初のcrf18のエンコードに時間がかかると思ったら、crf23でエンコードして同様の計算式に入れてもよい。

表計算ソフトコピペ用。
=18+LOG(目標サイズ/crf18サイズ)/LOG(1-0.1285)
=23+LOG(目標サイズ/crf23サイズ)/LOG(1-0.1285)

ffmpeg 5.1リリース

2022年9月25日にffmpeg 5.1.2がリリースされた。アップデート内容はフォーマット関係など修正ばかりで新しいフィルタは入ってない。

Update for 5.1.2 · FFmpeg/FFmpeg@eacfcba

2022年9月1日にffmpeg 5.1.1がリリースされた。アップデート内容はフォーマット関係など修正ばかりで新しいフィルタは入ってない。

Update for 5.1.1 · FFmpeg/FFmpeg@1bad30d

2022年7月23日にffmpeg 5.1 Riemann(ベルンハルト・リーマン – Wikipedia)がリリースされた。今回のリリースはメジャーアップデートとなり、4.4以降に追加された新機能の中からマスターにしか追加されていなかったフィルタやエンコーダ、デコーダ等の新機能が全て取り込まれた。

気になる新機能はipfs/ipnsプロトコル対応。映像の特性を調べるSITIフィルタ、任意の座標にフィルタを当てるfeedbackフィルタ。ffprobeの出力オプションの-oでリダイレクトせずに指定ファイル形式で保存できるように。リップシンク確認動画を作れるavsynctestテストソース、色の表示確認動画を作れるcolorchartテストソースなどがある。

チェンジログにない部分ではLittleCMS 2によるICC Profile対応とiccdetecticcgenフィルタ。AVIF muxer対応して.avif形式で出力と、JPEG XL対応してJPEG XLのエンコード・デコード対応。-vsyncが廃止予定に変わり同じオプション指定の-fps_modeと、複数のタイムスタンプを同期させる-isyncオプションが追加されている。

.avif形式で出力。上が静止画像、下がアニメーション画像:

ffmpeg -i image.png -c:v libsvtav1 -still-picture 1 image.avif
ffmpeg -i video.mp4 -c:v libsvtav1 -frames:v 24 image.avif

前回記事:ffmpeg 5.0リリース

Continue reading “ffmpeg 5.1リリース”

ピクチャーをインターリーブ、デインターリーブするil

ilフィルタの使い方。似たフィルタにフレームをインターリーブするinterleaveフィルタと、フレーム間をインターリーブするtinterlaceフィルタがある。

複数の映像を1つの映像に合わせるinterleave
フィールドを足したり引いたりする tinterlace

Continue reading “ピクチャーをインターリーブ、デインターリーブするil”

マスクに応じてぼかすvarblur

マスクのグレースケールに応じてぼかす範囲を指定するvarblur(Apply variable blur)フィルタの使い方。マスクをつくる方法はgeqフィルタで任意の図形をつくる、lutフィルタなどで映像を加工する、untileフィルタで分割した場所を指定するなどがある。2つのビデオストリームが必要だがそれぞれ同じ解像度出なければならない。タイムライン編集に対応。

Continue reading “マスクに応じてぼかすvarblur”

フレーム内の一部分にフィルタを当てるfeedback

ffmpeg 5.1から使える予定のフィルタ。指定した矩形にフィルタを当てるfeedbackフィルタの使い方。縦x横で分割できる範囲ならuntile、select、interleave、tileフィルタの併用でも同じことができ、ぼかすだけならvarblurフィルタでもできる。座標を指定して周りの色でブレンドするdelogoフィルタもある。

Continue reading “フレーム内の一部分にフィルタを当てるfeedback”

ピクセライズして映像にモザイクをかけるpixelize

ffmpeg 5.1から使える予定のフィルタ。指定ピクセル間を平均してブロック状にモザイクするpixelizeフィルタの使い方。今まではfrei0フィルタのpixeliz0rで使えていた。

ffmpeg で使える frei0r フィルタの使い方

Continue reading “ピクセライズして映像にモザイクをかけるpixelize”

ITU-T P.910を元とした2次元と3次元で映像の品質スコアを調べるsiti

ffmpeg 5.1から使えるフィルタ。SI(Spatial Info:空間情報、フレーム内)とTI(Temporal Info:時間情報、フレーム間)の知覚情報のスコアを調べるsitiフィルタの使い方。SIは複雑なシーンほど数値が高くなる。似たフィルタにentropyフィルタがある。TIはフレーム間の動きの変化が多いほど数値が高くなる。アニメのように動かないと0になる。

映像のエントロピーを調べるentropy
各チャンネルのノイズ係数を調べる bitplanenoise

元の論文:P.910 : Subjective video quality assessment methods for multimedia applications

映像の品質評価に使われるフィルタなど。

Continue reading “ITU-T P.910を元とした2次元と3次元で映像の品質スコアを調べるsiti”

Raspberry Pi 4 Model Bの64bit OSでインタレ解除してHWエンコードする

fieldhintフィルタで手動インターレース解除しH.264のハードウェアエンコードする。手動インターレース解除するとぎりぎり1倍速以上出るので縞フレームの場所が分かればライブ配信にも使える。patternオプションは2022年3月15日に追加されたものなのでffmpegはソースコードからビルドする。

手動でフィールド処理を行う fieldhint

Continue reading “Raspberry Pi 4 Model Bの64bit OSでインタレ解除してHWエンコードする”