3dBポイントの周波数でフィルタを適用する。フィルターは単極、または両極のいずれかが選択できる。フィルタのロールオフ(減衰傾度)は、1オクターブあたり6dB/極になる。周波数毎に無音にするにはsuperequalizerフィルタなどを使う。

基本コマンド

ffmpeg -i input -af highpass=3000 -c:v copy output
ffmpeg -i input -af lowpass=500 -c:v copy output
ffplay -i input -af highpass=3000,lowpass=500

LFEチャンネルだけにlowpassフィルタを当てる。
ffmpeg -i input -af lowpass=c=LFE -c:v copy output

公式ドキュメント:FFmpeg Filters Documentation : highpass
公式ドキュメント:FFmpeg Filters Documentation : lowpass

オプション

  • frequency, f[double]
    パスする周波数Hzの指定。highpassならばその上をパスして下を減退。lowpassならばその下をパスして上を減退。
    既定値:3000(highpass)
    既定値:500(lowpass)
    範囲:0から999999まで
  • width_type, t[int]
    widthで指定する単位
    • 1, h:Hz
    • 2, o:octave
    • 3, q:Q-Factor。既定値
    • 4, s:slope
    • 5, k:kHz
  • width, w[double]
    frequencyの帯域幅の指定
    既定値:0.707
    範囲:0から99999まで
  • poles. p[int]
    極数の指定
    既定値:2
    範囲:1(単極)と2(両極)
  • mix, m[double]
    数値が小さいほどフィルタの効果がなくなる
    既定値:1
    範囲:0から1まで
  • channels, c[channel_layout]
    フィルタを当てるチャンネルの指定。個別のチャンネルにフィルタを当てるなら|で分けて複数指定する。|は特殊文字なのでフィルタ全体をではさむ
    16進数の指定方法より個別のチャンネル名の方がわかりやすい
    既定値:0xffffffffffffffff(すべてのチャンネル)
  • normalize, n[boolean]
    DC応答の大きさを0dBに正規化する
    既定値:0(正規化しない)
  • transform. a[int]
    transformタイプの指定
    • 0, di:direct form I。既定値
    • 1, dii:direct form II
    • 2, tdii:transposed direct form II
    • 3, latt:lattice-ladder form
    • 4, svf:state variable filter form
  • precision, r[int]
    精度の指定
    • -1, auto:既定値
    • 0, s16:signed 16-bit
    • 1, s32:signed 32-bit
    • 2, f32:floating-point single
    • 3, f64:floating-point double

One thought on “低域を減退させるhighpassと広域を減退させるlowpass”

  • 匿名

    polesがいわゆる次数ですね、1次だと-6dB/oct、2次は-12dB/oct、3次以上はフィルタを連結しないといけないのがちょっと不便

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)