テレシネコンテンツを逆テレシネするdetelecineフィルタの使い方。途中にテレシネでない映像が含まれていても検証素材が多くないが周期は変わらないかもしれない。つまり本編が分かれていも逆テレシネできるが、途中のテレシネではない映像にはインターレース櫛が残る。

基本コマンド

decimateフィルタで重複フレームを間引く必要もない。
ffmpeg -i input -vf detelecine -c:a copy output
ffplay -i input -vf detelecine=top:23:0

開始フレームに無駄な映像があるときはstart_frameで処理開始フレームをずらして、周期をずらすことができる。ただしそれだけ出力フレームが短くなるので音声同期にも影響を与える。
ffmpeg -i input -vf detelecine=start_frame=3 -c:a copy output
ffplay -i input -vf detelecine=start_frame=3

音ズレするときは出力オプションの-ssで最初の無駄部分をカットする。
ffmpeg -i input -ss 1 -vf detelecine=start_frame=3 -c:a copy output

TSソースのAACでは-bsf:a aac_adtstoascを併用するとエラーが出なくなるかもしれない。
ffmpeg -i input.ts -ss 1 -vf detelecine=start_frame=3 -c:a copy -bsf:a aac_adtstoasc output.mp4

公式ドキュメント:FFmpeg Filters Documentation : detelecine

オプション

  • first_field[int]
    開始フィールドの指定
    • 0, top, t:既定値
    • 1, bottom, b
  • pattern[string]
    フィールドパターンの指定。日本の映像コンテンツは23プルダウン
    既定値:23
  • start_frame[int]
    映像の開始に余分なフレームがあってテレシネのパターンと異なるときに逆テレシネする開始フレームを考慮する
    既定値:0
    範囲:0から13まで

patternの詳細はtelecineフィルタを参照。
テレシネ処理ができる telecine

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