2つの映像のヒストグラムをうまく揃えるように調整する midequalizer

midequalizer

ffmpeg 3.3 から追加のフィルタ。2つの映像を入力して2つ目の映像のヒストグラムを1つ目の映像にうまく揃えるmidequalizerフィルタの使い方。高ビット深度対応の YUV, GBRP, GRAY, アルファ に対応している。同じ場面を映している2台のカメラ、例えばステレオカメラで、映像の明るさを揃えるのに使う。

基本コマンド

ffmpeg -i input1 -i input2 -filter_complex midequalizer=15 output

公式ドキュメント:FFmpeg Filters Documentation : midequalizer

オプション

tmidequalizer

連続するフレームでピクセル値の変化を緩やかにするtmidequalizerフィルタの使い方。

基本コマンド

ffmpeg -i input -vf tmidequalizer=5:0.5:15 -c:a copy output
ffplay -i input -vf tmidequalizer=5:0.5:15

公式ドキュメント:FFmpeg Filters Documentation : tmidequalizer

オプション

  • radius[int]
    半径の指定。小さな値ほど変化が急で、大きな値ほど緩やかになる
    既定値:5
    範囲:1から127まで
  • sigma[float]
    強度指定。0にすると効果がなくなる
    既定値:0.5
    範囲:0から1まで
  • planes[int]
    フィルタを当てるチャンネル指定
    詳しくはffmpeg について | チャンネルの順番と注意点を参照
    既定値:15(すべてのチャンネル)
    範囲:0から15まで

ffmpeg 3.2 リリース

追記 2017年2月10日
3.2.4 がリリースされた。
git.videolan.org Git – ffmpeg.git/shortlog
git.videolan.org Git – ffmpeg.git/blobdiff – Changelog

追記 2017年2月8日
3.2.3 がリリースされた。
git.videolan.org Git – ffmpeg.git/shortlog
git.videolan.org Git – ffmpeg.git/blobdiff – Changelog

Continue reading “ffmpeg 3.2 リリース”

閾値の指定で2つのフィルタを使い分けやすくする threshold

ffmpeg 3.3 から追加されたフィルタ。4つの映像を入力して、1、2入力の比較で3、4入力を使い分けて1出力するthresholdフィルタの使い方。高ビット深度対応の YUV, GBRP, GRAY, アルファ に対応している。2つのフィルタを使い分けたり、白黒2色のマスクが手軽に設定できる。4つの映像は同じ解像度、フレームレート、アスペクト比でなければならない。

具体的に説明すると1入力と2入力をの YUV/GBR の値を比較して、1 <= 2 の部分に4入力が、2 < 1 部分に3入力が割り当てられる。planes指定でフィルタを当てなければ1入力がそのまま出力される。planes指定でフィルタを当てても1映像のまま出力する場合でも映像が変わらなければ負荷は変わらない。

Continue reading “閾値の指定で2つのフィルタを使い分けやすくする threshold”

輪郭を保護しながらシャープにしたりぼかしたりする unsharp

似たフィルタにsmartblurがあり、こちらもぼかしたりシャープにできる。RGB の映像は YUV に変換され、輝度だけ、彩度だけ、また両方にフィルタを当てられる。

基本コマンド

ffmpeg -i input -vf unsharp=lx=5:ly=5:la=1:cx=5:cy=5:ca=0:opencl=0 output
ffplay -i input -vf unsharp=5:5:1:5:5:0:0

公式ドキュメント:FFmpeg Filters Documentation : unsharp

Continue reading “輪郭を保護しながらシャープにしたりぼかしたりする unsharp”

輪郭を保護しながらぼかしたりシャープにする smartblur

似たフィルタにunsharpがあり、こちらもぼかしたりシャープにできる。RGB の映像は YUV に変換され、輝度だけ、彩度だけ、また両方にフィルタを当てられる。

輪郭を保護しながらシャープにしたりぼかしたりする unsharp

Continue reading “輪郭を保護しながらぼかしたりシャープにする smartblur”

公式ニコ生のHTML5配信(β)の録画方法について

HTML5対応のニコニコ生放送視聴ページβ版を公開しました|ニコニコインフォ

2017年1月16日から Flash なしの HTML5 で観られるようになった、HTML5対応のニコニコ生放送視聴ページについて。現在は平日19時からのニコラジで HTML5対応のニコニコ生放送が観られる。

Continue reading “公式ニコ生のHTML5配信(β)の録画方法について”

2016年12月のニコ生統計

集計期間は週間のニコ生統計の1ヶ月分である。2015年の1月の2週目から取得漏れの R-18 放送を含めて Vita API で取得し始めたのでそれ以前と比べて取得放送数が増えている。

Continue reading “2016年12月のニコ生統計”

新着コミュニティ一覧、レベル10以上だけ表示に

ニコニコミュニティ

かつて表示されていた「新着コミュニティ」と一覧へのリンクが消えて現在は、「現在生放送中のコミュニティ 」と「最近動画投稿があったコミュニティ」だけになっている。原因はハングル名のコミュニティ乱立対策であり、かつては一般会員でもコミュニティを作れたがこれも作れなくなった。

新着ニコニコミュニティがハングルだらけ

リンクは消えたが内容は更新されている
新着コミュニティ一覧-ニコニコミュニティ

Continue reading “新着コミュニティ一覧、レベル10以上だけ表示に”

フェードイン、フェードアウトの設定ができる fade

フェードするファイルにアルファチャンネルあるなしで用途が異なるfadeフィルタの使い方。アルファチャンネルがない場合のフェードインは指定色から入力した映像にフェードし、フェードアウトは入力した映像から指定色にフェードする。アルファチャンネルがあればクロスフェードのように2つの映像をきれいにつなげることができる。

ffmpeg 4.3から手軽にトランジションできるフィルタが追加された。
映像のトランジションの設定ができる xfade

そのほかにアルファチャンネルの濃度の変化をマスクとして利用し、別のフィルタのタイムラインによる強度変化にも使える。出力フォーマットは RGB。

具体的な利用例
時間でフィルタに強弱をつける
ドラクエの戦闘シーンチェンジエフェクトを作る

基本コマンド

元映像(testsrc)から始まり開始1秒から2秒間で白にフェードインする。
ffplay -f lavfi -i testsrc,fade=t=out:st=1:d=2:c=white

赤から始まり開始1秒から元映像(testsrc)に2秒間でフェードアウトする。
ffplay -f lavfi -i testsrc,fade=t=in:st=1:d=2:c=0xff0000

reverseフィルタを使って開始時間の指定なく最初と最後にフェード効果を当てることができる。しかしすべての映像をデコードするので短時間の映像向き。

最初に0.5秒フェードイン、最後に0.5秒フェードアウト。
ffmpeg -i input -vf fade=d=0.5,reverse,fade=d=0.5,reverse -c:a copy output

映像と音声を逆再生にエンコードする

公式ドキュメント:FFmpeg Filters Documentation : fade

Continue reading “フェードイン、フェードアウトの設定ができる fade”

色相を動的に変更できる hue

YUVの輝度と彩度を調整できるhueフィルタ。値の指定にフレーム数やタイムスタンプが使えるので時間によって動的に変えられる。RGBベースはhuesaturationフィルタを使う。

色相を変更できるhuesaturation

Continue reading “色相を動的に変更できる hue”