バンディングアーチファクトを低減させるdeband
フィルタの使い方。バンディング部分は参照した周辺のピクセルで平均化される。
基本コマンド
ffmpeg -i input -vf deband=1thr=0.02:2thr=0.02:3thr=0.02:blur=1 -c:a copy output
ffplay -i input -vf deband=0.02:0.02:0.02:1 -c:a copy output
公式ドキュメント:FFmpeg Filters Documentation : deband
オプション
- 1thr[float]
第1チャンネルのバンディング検出のしきい値の指定。現在のピクセルと参照ピクセルの差がしきき値よりも小さいときバンディングしているとみなされる
既定値:0.02
範囲:0.00003(3e-05)から0.5まで - 2thr[float]
第2チャンネルのバンディング検出のしきい値の指定。現在のピクセルと参照ピクセルの差がしきき値よりも小さいときバンディングしているとみなされる
既定値:0.02
範囲:0.00003(3e-05)から0.5まで - 3thr[float]
第3チャンネルのバンディング検出のしきい値の指定。現在のピクセルと参照ピクセルの差がしきき値よりも小さいときバンディングしているとみなされる
既定値:0.02
範囲:0.00003(3e-05)から0.5まで - 4thr[float]
第4チャンネルのバンディング検出のしきい値の指定。現在のピクセルと参照ピクセルの差がしきき値よりも小さいときバンディングしているとみなされる
既定値:0.02
範囲:0.00003(3e-05)から0.5まで - range, r[int]
バンディング検出する範囲をピクセル単位で指定する。正の値では0から指定値までの範囲の乱数が使われ、負の場合では正確な絶対値が使われる
既定値:16(4^2で周囲4ピクセルの正方形)
範囲:INT_MINからINT_MAXまで - direction, d[float]
比較する4方向のピクセルをラジアン単位で指定する。正の値では0から指定した方向までのランダムな方向が選ばれ、負の値では絶対値の正確な方向が選ばれる。例えば、0、-PI、-2*PIラジアンの方向は同じ行のピクセルのみが選ばれ、-PI/2の方向は同じ列のピクセルのみが選ばれる
既定値:6.28319(2*PI)
範囲:-6.28319から6.28319まで - blur,b[boolean]
有効にすると現在のピクセルは周囲の4つのピクセルの平均値と比較される。無効にすると現在のピクセルは周囲の4つのピクセルすべてと比較される。周囲のピクセルと4つの差がすべてしきい値よりも小さいときはピクセルはバンディングしているとみなす
既定値:1
範囲:0と1 - coupling, c[boolean]
有効にするとすべてのピクセルコンポーネントがバンディングしているときのみ現在のピクセルを変更する
既定値:0
範囲:0と1