指定したチャンネルの周波数帯の音量を変えるequalizer
フィルタの使い方。チャンネル毎に設定でき、設定方法も直感的なので使いやすい。
基本コマンド
1000Hzで帯域幅200Hzに10dB減退させる。
ffmpeg -i input -af equalizer=f=1000:t=h:w=200:g=-10 -c:v copy output
ステレオのFL(左)だけフィルタを当てる。
ffmpeg -i input -af equalizer=f=1000:t=h:w=200:g=-10:c=FL -c:v copy output
5.1チャンネルサラウンドのFL(左)、FR(右)だけフィルタを当てる。
ffmpeg -i input -af "equalizer=f=1000:t=h:w=200:g=-10:c=FL|FR" -c:v copy output
公式ドキュメント:FFmpeg Filters Documentation : equalizer
オプション
- frequency, f[double]
フィルタを当てる周波数の中央の指定。単位はHz
既定値:0
範囲:0から999999まで - width_type, t[int]
widthで指定する単位 - 1, h:Hz
- 2, o:octave
- 3, q:Q-Factor。既定値
- 4, s:slope
- 5, k:kHz
- width, w[double]
frequencyの帯域幅の指定
既定値:1
範囲:0から99999まで - gain, g[double]
ゲインの指定。単位はdB
既定値:0
範囲:-900から900まで - mix, m[double]
数値が小さいほどフィルタの効果がなくなる
既定値:1
範囲:0から1まで - channels, c[channel_layout]
フィルタを当てるチャンネルの指定。個別のチャンネルにフィルタを当てるなら|で分けて複数指定する。|は特殊文字なのでフィルタ全体を“ではさむ
16進数の指定方法より個別のチャンネル名の方がわかりやすい
既定値:0xffffffffffffffff(すべてのチャンネル) - normalize, n[boolean]
DC応答の大きさを0dBに正規化する
既定値:0(正規化しない)