ffmpeg 3.4 から追加のフィルタ。compandフィルタのように特定の音量を調整するのではなく、特定周波数の音量を上げたり下げたり出来るsuperequalizerフィルタの使い方。

周波数毎の音量を視覚的に見るにはshowspectrumpフィルタやshowspectrumpicフィルタを使うとわかりやすい。

音声波形を表示する showspectrum, showwaves の使い方
不可逆圧縮された音声のカットされた周波数が調べられる showspectrumpic

基本コマンド

以下のコマンドでは音量は変化しない。
ffmpeg -i input -af superequalizer=1b=1:2b=1:3b=1:4b=1:5b=1:6b=1:7b=1:8b=1:9b=1:10b=1:11b=1:12b=1:13b=1:14b=1:15b=1:16b=1:17b=1:18b=1 -c:v copy output
ffplay -i input -af superequalizer=1:1:1:1:1:1:1:1:1:1:1:1:1:1:1:1:1:1

公式ドキュメント:FFmpeg Filters Documentation : superequalizer

オプション

実際には指定したオプションの周波数帯の音量ではなく、そのひとつ下の低い周波数帯から指定した周波数帯までの音量が変化する。人の話声なら1bから6bあたりを調整する。

  • 1b[float]
    65Hz以前のゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 2b[float]
    92Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 3b[float]
    131Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 4b[float]
    185Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 5b[float]
    262Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 6b[float]
    370Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 7b[float]
    523Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 8b[float]
    740Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 9b[float]
    1047Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 10b[float]
    1480Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 11b[float]
    2093Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 12b[float]
    2960Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 13b[float]
    4186Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 14b[float]
    5920Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 15b[float]
    8372Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 16b[float]
    11840Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 17b[float]
    16744Hz帯にゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで
  • 18b[float]
    20000Hz以降のゲインを設定する
    既定値:1
    範囲:0から20まで

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