動画や画像のエッジ検出を行い、動画や画像に出力する。画像出力の場合はトレスの練習によく、動画の場合は別のツールを使ってクロマキー処理のためのマスク処理に使える。出力フォーマットは gray。そのほかのエッジ検出フィルタにconvolution、sobel、prewitt、robertsやがある。

基本コマンド

ffmpeg -i input -vf edgedetect output

初期設定(以下の2つは同じ設定)
edgedetect=low=20/255:high=50/255:mode=wires
edgedetect=20/255:50/255:wires

公式ドキュメント:FFmpeg Filters Documentation : edgedetect

オプション

  • high[double]
    エッジ検出の閾値の上限。大きい値ほど強いエッジ(輝度差が大きい)の検出が少なくなる。
    既定値:50/255(=0.196078)
    範囲:0 から 1 まで
    high と low は同じ値か、low の方が小さくなければならない
  • low[double]
    エッジ検出の閾値の下限。小さい値ほど弱いエッジ(輝度差が小さい)の検出が多くなる
    既定値:20/255(=0.0784314)
    範囲:0 から 1 まで
  • mode[int]
    描写モードは2つある
    • 0, wires
      背景黒にエッジが白のグレースケール出力。既定値
    • 1, colormix
      背景色はフルカラーであるが、マンガのような色彩のエフェクトが掛かる
    • 2, canny
      Canny edge アルゴリズムでエッジ検出を行う
  • planes[flags]
    チャンネルの指定。複数指定は + でつなげる。例:y+u+v
    既定値:y+u+v+r+g+b
    • y
    • u
    • v
    • r
    • g
    • b

サンプル画像

アニメ画像

アニメ「艦隊これくしょん~艦これ~」の11話の大和出撃のシーン

これに既定値のエッジ検出を行う

エッジ検出の結果

colormix モードの場合

実写画像

実物大の戦艦大和

エッジ検出の結果

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