各チャンネルの変化具合と平均化するフレーム数の指定により簡易のモーションブラーを当てることができるatadenoise(Adaptive Temporal Averaging Denoiser )フィルタの使い方。設定値を 0 にしてもすべてのチャンネルに影響を与えるので色味の変化が大きいと軽くフィルタを当てても変化が大きい。フレーム間で平均化するので3次元デノイズとも言える。タイムライン編集に対応。

ffmpeg でモーションブラーを掛ける

基本コマンド

ffmpeg -i input -vf atadenoise=0a=.02:0b=.04:1a=.02:1b=.04:2a=.02:2b=.04:s=33:p=7 output
ffmpeg -i input -vf atadenoise=.02:.04:.02:.04:.02:.04:33:7 output
ffplay -i input -vf atadenoise=.02:.04:.02:.04:.02:.04:33:7

公式ドキュメント:FFmpeg Filters Documentation : atadenoise

オプション

閾値Aは急激な変化に反応するように設計され、閾値Bは連続的な変化に反応するように設計されている。

  • 0a[float]
    第1チャンネルの閾値Aの設定
    既定値:0.02
    範囲:0 から 0.3 まで
  • 0b[float]
    第1チャンネルの閾値Bの設定
    既定値:0.04
    範囲:0 から 5 まで
  • 1a[float]
    第2チャンネルの閾値Aの設定
    既定値:0.02
    範囲:0 から 0.3 まで
  • 1b[float]
    第2チャンネルの閾値Bの設定
    既定値:0.04
    範囲:0 から 5 まで
  • 2a[float]
    第3チャンネルの閾値Aの設定
    既定値:0.02
    範囲:0 から 0.3 まで
  • 2b[float]
    第3チャンネルの閾値Bの設定
    既定値:0.04
    範囲:0 から 5 まで
  • s[int]
    平均化するフレーム数。値が大きいほど残像感が出る。奇数でなければならない
    既定値:9
    範囲:5 から 129 まで
  • p[flags]
    フィルタを当てるチャンネル指定
    詳しくはffmpeg について | チャンネルの順番と注意点を参照
    既定値:7
    範囲:0 から 15 まで
  • a[int]
    アルゴリズムの指定。パラレルは、場合、早期に中止しますが、シリアルは、しきい値と同じかそれ以下の場合、反対側のフレームの処理を続けます。
    • 0, p:parallel。sよりも処理速度が同等または速くなり、最初の変化がしきい値より大きいときは処理を中断する。既定値
    • 1, s:serial。しきい値と同じかそれ以下のときは他方のフレーム処理を続ける
  • 0s[float]
    第1チャンネルのシグマの設定
    既定値:32767
    範囲:0 から 32767 まで
  • 1s[float]
    第2チャンネルのシグマの設定
    既定値:32767
    範囲:0 から 32767 まで
  • 2s[float]
    第3チャンネルのシグマの設定
    既定値:32767
    範囲:0 から 32767 まで

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