似たフィルタにunsharp
があり、こちらもぼかしたりシャープにできる。RGB の映像は YUV に変換され、輝度だけ、彩度だけ、また両方にフィルタを当てられる。
輪郭を保護しながらシャープにしたりぼかしたりする unsharp
基本コマンド
輝度、または彩度の片方しか指定しなかった場合はもう片方も同じように指定される。片方のオプションを無効にするにはluma_strength, chroma_strengthのオプションを 0 にする。
ffmpeg -i input -vf smartblur=lr=1:ls=1:lt=0:cr=-0.9:cs=-2:ct=-31 output
ffplay -i input -vf smartblur=1:1:0:-0.9:-2:-31
公式ドキュメント:FFmpeg Filters Documentation : smartblur
オプション
- luma_radius, lr[float]
輝度(Y)のガウシアンフィルタの分散の指定。値が大きいほど効果の範囲が広くなり負荷が大きくなる
既定値:1
範囲:0.1 から 5.0 まで - luma_strength, ls[float]
輝度(Y)のフィルタ強度。0 にすると効果がなくなる。マイナスにするとシャープに、プラスにするとぼかす。値の絶対値が大きいほど効果も大きくなる
既定値:1
範囲:-1 から 1 まで - luma_threshold, lt[int]
輝度(Y)のフィルタを当てる当てないの閾値の指定。0 は全画面。1 から 30 まではエッジを除いた部分。-1 から -30 まではエッジ部分にフィルタを掛ける
既定値:0
範囲:-30 から 30 まで - chroma_radius, cr[float]
彩度(UV)のガウシアンフィルタの分散の指定。値が大きいほど効果の範囲が広くなり負荷が大きくなる
既定値:luma_radius
範囲:-0.9 から 5.0 まで - chroma_strength, cs[float]
彩度(UV)のフィルタ強度。0 にすると効果がなくなる。マイナスにするとシャープに、プラスにするとぼかす。値の絶対値が大きいほど効果も大きくなる
既定値:luma_strength
範囲:-2 から 1 まで - chroma_threshold, ct[int]
彩度(UV)のフィルタを当てる当てないの閾値の指定。0 は全画面。1 から 30 まではエッジを除いた部分。-1 から -31 まではエッジ部分にフィルタを掛ける
既定値:luma_threshold
範囲:-31 から 30 まで