指定したチャンネルの周波数帯の音量を変えられるanequalizerフィルタの使い方。似たフィルタが他にもありequalizerは同じように周波数帯のゲインを調整するがこちらのほうがわかりやすい。compandフィルタはDTMの設定になれている人向け。

基本コマンド

ステレオ音声を読み込み c0(FL)の周波数4000Hzの周辺200Hzを-10dBにする。c1(FR)は10dBにする。
ffmpeg -i input -af "anequalizer=c0 f=4000 w=200 g=-10|c1 f=4000 w=200 g=10" -c:v copy output
ffplay -i input -af "anequalizer=c0 f=4000 w=200 g=-10|c1 f=4000 w=200 g=10"

showspectrumpicフィルタを併用すると効果の具合が視覚的に分かる。
ffmpeg -i input -filter_complex "anequalizer=c0 f=4000 w=200 g=-20|c1 f=4000 w=200 g=20",showspectrumpic=s=1024x1024:mode=separate anequalizer.png

不可逆圧縮された音声のカットされた周波数が調べられる showspectrumpic

anequalizer と showspectrumpic を併用して効果を見える化

curves=1で映像化するが用途不明。
ffmpeg -i input -filter_complex "anequalizer=c0 f=4000 w=200 g=-10|c1 f=4000 w=200 g=-10:curves=1[v][a]" -map [v] -map [a] output
ffplay -f lavfi -i "amovie=input.mp4,anequalizer=c0 f=4000 w=200 g=-10|c1 f=4000 w=200 g=-10:curves=1:mgain=-60:fscale=0[out1]"

公式ドキュメント:FFmpeg Filters Documentation : anequalizer

オプション

  • params
    音量を変える周波数と音量を指定する
    オプション毎に半角スペースを開け、チャンネル毎に|をはさむ
    例:”anequalizer=c0 f=4000 w=200 g=-10|c1 f=4000 w=200 g=10″
    • chn:チャンネル番号を指定
      例:c0(FL), c1(FR)
    • f:適用する周波数。単位はHz
    • w:適用する周波数帯。単位はHz
    • g:ゲインの指定
    • t:周波数帯のタイプの指定
      • 0:Butterworth。既定値
      • 1:第一種Chebyshev(チェビシェフ)
      • 2:第二種Chebyshev(チェビシェフ)
  • curves[boolean]
    周波数を映像化する。映像は水平方向の直線で一部の波形が山か谷になる。用途不明
    既定値:0
  • size[image_size]
  • mgain[double]
  • fscale[fscale]
  • colors[string]

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